英語 Yes・No 日本語 はい・いいえ は違う!!

 海外でのコミュニケーションにおいて、誤解がないように、ここで分かりやすく説明していきます。
まず、この違がよく現れている分かりやすい例文を見てみましょう。

英語 日本語
否定疑問文 Don't you know where the gun is? どこにその武器があるか知らないの?
返 答 1 Yes, I do いいえ、知っています
返 答 2 No, I don't はい、知りません







 まず第一に、「なんで 『Yes』 なのに 『いいえ』 なんだ〜!!!!!」というような声が、どこからか聞こえてきそうですねw

 日本人の感覚からすると、知っている場合は 「No, I don't」 もしくは 「No, I do」 と言ってしまいたくなる人もいるかも知れませんが、
例文で紹介したとおり、この場合「No, I don't」は知らないことを意味します。「No, I do」に関しては、「No」の後ろには肯定文を続けることができないので、
文法的に間違っていることになります。

 否定疑問文に対する返答は、中学・高校の授業で教わった人も多いと思われますが、
なかなか良い説明をしてくれる先生はいないものです。
ですから、一度習ったものの、未だに間違えてしまうという人も少なくないのではないでしょうか?

 ではどうしたら、否定疑問文に正しく答えることができるのでしょう?
実はそれほど難しいことではないのです。 「Yes」の後ろには肯定文 「No」の後ろには否定文 がくると覚えておきましょう。

 つまり、言い換えれば、「 yes 」は、「はい」という意味を示すのではなく、「 後ろに 肯定文 を続けます! 」ということを示す 記号 だと思えばいいのです。
同様に、「 No 」は、「いいえ」ではなく、「 後ろに 否定文 を続けます! 」という 記号 だと考えます。

 先ほど紹介した例文を使って説明するならば、(返答1)の「do」は「know」の反復を避けるために使われている代動詞の「do」ですから、
意味はまったく「know」と同じということになり、ここでは「Yes, I do」は「Yes, I know」と同じ意味になると考えられます。

 そこで、「Yes, I know」の後ろに続く文を考えるのです。なにを「知っている(I know)」のでしょうか?
否定疑問文の例文にあるように、「know」の後ろには「where the gun is」がくることが分かります。

 したがって、「Yes, I do」を丁寧に書くのであれば、「Yes, I know where the gun is」(私はその銃がどこにあるのかを知っています)ということになります。
「No, I don't」に関しても同様に考えれば、「No, I don't know where the gun is」(私はその銃がどこにあるのかを知りません)になります。

このようにYes・Noを訳さないことで、後に続く文の種類(肯定か否定か)を決定する記号だと考えれば、
普通の疑問文であろうと、否定疑問文であろうと、Yes・Noの答えに迷うことはなくなります。


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